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「自由」と「競争」の都市、ニューヨーク



皆さん初めまして、NYに滞在してわずか三週間のShimizuです。

「何となく一度住んでみたい」というこの上なく骨のない理由で住み始めたこの街にも、そこそこ溶け込めてきたのではないかと自負しています。

そこで、こんな私でもこの街について気づいたことが幾つかあります。

  • 互いを見ない文化
  • 歩行者にとっての信号の存在意義
  • 他者への思いやりがすごい
  • 歩くのが早い!
  • パフォーマーにとって街の全てが舞台

今回は、これら5つのことについて書き連ねていきたいと思います。

私が感じた「ニューヨーク」


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「皆さん、NYについてどのようなイメージをお持ちでしょうか?」

いきなりベタな問いかけで申し訳ありません。少し考えるだけでも、「華やか」「大都会」「人種のるつぼ」など、様々なキーワードが思い浮かびますね。特に象徴的なこのタイムズスクエアなんて、広大なNYの街を一点に凝縮したような、まさにNYの原液と言えます。

そんなタイムズスクエアを闊歩しながら私がまず初めに感じたことは、

「あまりにニューヨーク過ぎる!」ということです。

こいつは一体何を言っているんだという話なんですが、一番最初に感じたことは、まさにこの一言に尽きるんです。

眼前には、派手な広告を流す巨大液晶が永遠に連なり、見上げれば光り輝く高層ビルが林立する。呆然とする私の横を、様々な人種の人が少し足早に通り過ぎる。そして、三秒に一回は鳴っているのではないかと思えるほど頻発する車のクラクション。どの方面を向いても視界に映り込むイエローキャブ。ビルの低層階から突き出たアメリカ国旗。

以上でも以下でもない、ただのNY。

このNY具合には、本当に驚きました。

ですが、生活をしていくうちに漠然としか捉えられていなかったNY像が、徐々に輪郭を帯び始め、そして具体的に掴めるようになってきました。それは、世界でもかなり特殊な発展を遂げてきたこの街ならではの習慣や文化であり、世界最大都市と称される所以でもあります。

そんなNYという街の特殊性について、私が感じたことを記述していきたいと思います。

1:互いを見ない文化


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例えば日本で電車に乗っていて、目の前に座っている人が大きな林檎を恥じることなく丸かじりしていたら、恐らく誰もが見ますよね。あるいは見て見ぬ振りをしますよね。電車の中で大きな声で通話をしていたら、音楽プレイヤーを肩に担ぎ大音量で音楽を流していたら、歩道に座り込んで絵を描いていたら...

そんな日本における非日常的な現象が当たり前に起こるここNYでは、もうある種当たり前過ぎて誰も「変な目」で見ないんですよね。もっと言うと、この街の思想の根底には「自由」がありますから、誰がどこで何をしていても、(限度を超えない限り)「自由」なんですね。

各々が個々の行動に興じているという状態は、世界を見回してもなかなか珍しいのではないでしょうか。それは、「無関心」ではなく、互いの個性への「尊重」なのではないかと私は感じました。

そして、他者を「尊重」することで、結果的には自分を「尊重」している。そんな思想が街の至る所で伺い知れます。

まさに、自由の国。

2:歩行者にとっての信号の存在意義


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街ゆくニューヨーカーは信号を気にしません。良い悪いの議論は置いておいて、事実として全く気にしません。

この通り、警察の前でも普通に赤信号を渡ります。というか、警察も渡ります。

現地の方にこの理由を訪ねたところ、「何で車が来てないのに、止まるの?意味なくない?」とのこと。実にシンプルな回答でぐうの音も出ないのですが、その回答の根底には「轢かれたら自己責任」という思想が少し見えた気がしました。

「意味があるのか、ないのか」ということを、全ての行動に当てはめて考え、選択しているのだなと感じた事例の一つです。

3:他者への思いやりがすごい


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先ほど「互いを見ない文化」と記述しましたが、同時に他者への思いやりを存分に持っていると感じます。これは一見矛盾しているようにも思えますが、実際NYでは概念として共存しています。

分かりやすいところでいうと、電車での席譲りがまさにそうです。NYの地下鉄では、高齢者や妊婦が近くに立っていると、本当に瞬時に誰かが席を譲ります。近くの人が後から気づいて、「ごめんね、気づかなかったよ」なんて声をかけることもざらにあります。

これは、「自分」と「他者」へのそれぞれの気遣いをどこで線引きするか、という問題であって、その線引きの仕方がニューヨーカーは非常にうまい、というか心地が良いと感じます。

4:歩くのが早い!


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勿論、個人差はあるのですが、体感的には日本よりも全然早いです。ストライドの問題もあると思いますが、それを加味しても明らかに早いです。

これについても現地の方に尋ねてみたところ、「NYは苛烈な競争社会だから、1分1秒でも時間が欲しいんだよ」とのこと。これも、なるほどと首肯する理由は多々あって、例えば、スタバにおいてもスタンディングが多かったり、歩きながら何かを食べてる人が多かったりして、日中は特にどこかに腰を据えてゆっくりするということが少ないように思えます。

世界各地から多才で優秀な人が集うこの街は、常に競争状態にあり、その思考や意識が行動の根底にあり、「歩く」という些細なことにも表現されてくるんだなと染み染み感じたものです。

5:パフォーマーにとって街の全てが舞台 


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これはもう周知の事実ですが、NYでは街のそこかしこで楽器演奏やダンス、曲芸、ペインティングなどのパフォーマンスが行われています。

日本でパフォーマンスが行われる場所は、基本的に「舞台(ステージ)」とされる場所です。例えば、ホールやスタジアムなどの大きい施設から公民館などの小規模施設、はたまた大きな駅のロータリーなどです。
つまり日本では、舞台と「なり得る」場所と「なり得ない」場所が明確に分けられています。路上パフォーマンスも、「ここの通りのこの場所」というように習慣的に決まっているような気がします。

ですがNYでは、街の全てが舞台であるため、「昨日やっていなかった場所」でパフォーマンスが行われたりします。つまり、パフォーマーにとって、もはや街の中での線引きは皆無であり、街を足早に歩く人も観客であり、地下鉄で静かに本を読んでいる人も観客なのでしょう。

逆に言うと、パフォーマー以外の人にとっても、基本的には街全体がステージであるため、突発的に起こったパフォーマンスが自分にとって質の高いものであれば、観客としてチップを渡します。この、「瞬時にして観客になるスイッチ」を持ちわせているのもニューヨーカーの特徴と言ってもいいでしょう。

以上、徐々に見えて来たNYの実態について書き連ねましたが、まだまだ未熟な視点です。
多くの現象を通して、この街の根底には「自由」と「競争」が溶岩のようにぐつぐつと煮え立っていることを実感します。ですが、ここは世界最高の多民族国家。もっともっと奥深い思想や概念が渦巻いていることでしょう。

皆さま是非、実際にこの街を訪問し、この混沌とした不思議な空間をご堪能ください。
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※この記事は2018/05/09に公開した情報になります
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