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アート

貧困の激しかった黒人文化から生まれた物が世界を変えたのに、変わらない人種差別に疑問


どうも、ニューヨークのHIPHOPカルチャーが大好きなKei(@gmnyc_k)です。

最近アメリカ生まれの人と差別についての話をする中で面白い話を聞きました。それは全てのクリエイティブって貧乏な黒人から金持ちの白人がマネして作ってるだけだぜって話...すごい彼らの話を聞く中で興味深い話だったのでシェアさせてもらいます。

黒人と白人文化


この差別の問題は日本に住んでる時は全く気にしてなかったですが、ニューヨークに住んでからは黒人への差別をよく生活の中で見ます。(もちろん他の人種差別も存在しますよ。)

私の知り合いは黒人だけど白人のエリアで小さい頃から育っていた事もあり、話し方は白人訛の英語のアクセント。そして、大人になって仕事をする際に電話でテレアポを入れると相手は彼が白人だと思って訪問営業をOKしますが、家に訪問すると彼が黒人だとわかると契約破棄されたと言っていました。ただ単に肌の色が違うだけなのに。

ですが、差別を受けている黒人の人達が私たちの住んでる世界に多くの革命を起こした事実を理解するべきですし、多くのクリエイティブな物を作っているのは白人のお金持ちではなく貧乏な黒人の人達の文化から生まれている事を理解してほしい。

では、なぜお金も無い差別を受けていた黒人の人達がそんなクリエイティブな物が作れたのか?それは、お金がない彼らだからこそ今の自分たちで出来る最大限のクリエイティブを作り出し、彼らの人生を大きく変えようとした結果...世界を大きく変えてしまったのです。

HIPHOPも黒人文化から生まれた


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HIPHOPはBREAK DANCE / RAP / GRAFFITI / DJの4つの要素をあわせてHIPHOPといい、貧困の激しかった黒人カルチャーからHIPHOPは生まれました。また面白いのが、発祥の地がニューヨークということ!

HIPHOPの始まりはニューヨークのサウスブロンクスが発祥の地といわれていて、彼らは元々は中産階級の人々が住む街でしたが、クロスブロンクスという高速道路の建設が始まると一帯の企業や工場が次々と移転し、住民たちもブロンクスの北へと移住。その結果、不動産価値が急落し、ストリートギャングや麻薬中毒者などの大量移入により、街は荒廃状態になってしまったのです。

もちろん、そんな貧困の環境になってしまえば楽しみも夢もない人達はギャングや麻薬の売人になってしまうケースが増えるのは必然。そんな時に一部の若者がドラックや犯罪に手を染めるんじゃなくて、他に何か楽しい事が出来ないかと考えて生まれたのがHIPHOPなんです!

そして、ヒップホップが「全米」で流行するきっかけとなったのは1983年、Run-DMCというラップグループの出現。その後も彼らの活動によりHIPHOPは郊外の黒人はもとより、さらには白人にまで虜にしてしまったんです。

奴隷のように扱われ、周りではドラッグや犯罪が多発する中で見つけた彼らの楽しみであるHIPHOPが世界を大きく変えたと思うと、どんな環境からもイノベーションを起こす事は可能なんだと感じます。

ハイブランドファッションも貧困の黒人達からインスパイアされてる?



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ニューヨークを歩いているとお洒落な黒人の人達をよく見かけます。首にお洒落なタイを結んでる人もいれば、すごい映える綺麗なスニーカーを履いていたり、お洒落なハットを被っていたり...彼らがなんでそんなにお洒落なのか気になって色々な彼らに聞きました。

お金の無い黒人の人達もHIPHOPで成功した同じ待遇の黒人の人達を見て「自分もいつかあんなネックレスをつけて、あんなお洒落なスニーカー履いて、夢を叶えたい!」と夢を持つようになり、夢を追いながらも今の自分で出来る最大限のファッションをするようになりました。例えばジュエリーは高価すぎて変えなかった人達が数年前にこぞってお洒落のアイテムとして手を伸ばしたのが、Good Wood NYC。
Good Wood NYCはNY BROOKLYN発のウッドジュエリーブランド。本物の木を使用しハンドメイドで作られ、Juelz SantanaやMOS DEFをはじめ、各界の著名人がこぞって使用したことで注目を集めています。

数年前にGUUCIのロゴが重なって出来ているGUCCIチェーンをLil Wayneがつけて流行りましたが、これをGood Wood NYCは木の素材で作り100ドル以下で販売しました。その他にも色々なバリエーションのデザインを木で安価で作り、そのデザインがウケてお洒落な黒人の人達の間で流行り、その後お洒落な著名人がこぞってつけた事がきっかけでGood Wood NYCは全世界に流行りました。

こんな話は氷山の一角で探せばもっと、もっと出てきます。例えばジョーダンのスニーカーも黒人文化から生まれたものです。元々はバッシュとして使われていた物が、いつのまにか今ではお洒落の1つとしてファッションの一部として使われています。

こんな風に考えると彼らは少しでも成功した人のようなお洒落な恰好がしたい一新で、彼らと同じようなデザインの物を今の自分たちでどうすれば作れるのか?工夫し続けているのです。その結果、今ある多くのクリエイティブな物のルーツは、貧困文化の中にいる黒人の人達が作り出した物が多いという結果になったのです。

本当に欲しい物は今ある自分達の力で作ればいい。

そんな、彼らの純粋なアイデアを彼らを差別している人達が盗み、新しい形として「私たちが1から考えたんだ!」というような感じで世の中に配信していると思うと不思議な気分になります。彼らが存在しなければ世界は今よりもつまらない世界になってたのにも関わらず...

だけど消えない「人種差別」


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始めにも話した通り黒人への人種差別が今だに消えることがありませんし、今後も黒人差別だけではなく人種差別が世界から消える事は難しいでしょう。ですが、昔と違い、ITが普及した事で簡単に自分の考えやクリエイティブな物が安価で作れる時代が来ました。昔よりも自分自身のクリエイティブを世の中に出せる時代が来たのです。それはつまり、昔よりも彼らも自分の中のクリエイティブが世界に出せる場所が増えたことを指します。

そして、私たち日本人もこれだけITが普及して、どんな情報も手に入れる事が出来るからこそ人種差別についてもっと意識をしないといけません。

「なぜ映画では主役が白人で、殺される悪党が黒人なのか?」
「なぜミュージカルでは黒人は採用されないのか?」
「なぜ黒人=怖い人とメディアは宣伝をするのか?」


たしかに私たちが個人が意識を変えたとしても世界を変える事は難しいかもしれないですが、その小さな一歩で、あなたの周りにいる人種差別を受けている人の生活を救うきっかけになるかもしれません。

さいごに


いかがでしょうか?この記事を書いたのは今後日本もグローバル化するからこそ、知っておいてほしい「差別」について書きました。

この記事を読んで私たちの生活は今まで差別している(もしくは、無意識に差別している)彼らのおかげで私たちの人生は楽しく、ワクワクする生活を送っている事を理解し、一人一人の意識を変えてくれたら嬉しいです。そしてこの記事を読んで、もっと彼らが作ったカルチャーを楽しもう!と思ってくれたら嬉しいです。

※この記事は2015/04/27に公開した情報になります
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